領域活動
A01/B01合同研究会:中央アジアの集団接触にともなう社会変容と物質文化(2018.10.20)
中央アジアの集団接触にともなう社会変容と物質文化―人類学と考古学の接点から
10月20日(土) 於:国立民族学博物館 4階 第3演習室
〈研究会の趣旨〉
中央アジアの人類学と考古学のフィールド・データをもとに、集団接触によっていかなる社会変容が生じるのか、それが物質文化にはどのように現れるのかをモデル化する。人類学側からは、集団間の接触にともなって、居住形態(移動・定住)、もの作りの技術の継承・伝播、集団の象徴としての墓の形態などに現れた変化を示す。考古学側からは、現在進められている発掘調査の成果を報告するとともに、人類学データの考古学への具体的な応用可能性について検討する。全体として、前回の研究大会で提起された二重波モデルを念頭に置きつつ議論を深める。
〈プログラム〉
10:00~10:10 趣旨説明 藤本透子(民博)
10:10~11:00 中央アジア草原地帯における集団接触と居住形態の変化(人類学)
藤本透子(民博)
11:00~11:50 中央アジアにおける後期旧石器研究の諸問題(考古学)
国武貞克(奈良文化財研究所)
13:10~14:00 民族誌の植物考古学への応用:薬用植物にかんするケーススタディ(考古学)
赤司千恵(東京大学総合研究博物館)
14:00~14:50 陶器の天然灰釉「イシコール」の変遷と集団接触(人類学)
菊田悠(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター)
15:10~16:00 技術と接触―中央アジア・墓碑をめぐる人の関係(人類学)
吉田世津子(四国学院大学社会学部)
16:00~17:00 総合討論 司会:野林厚志(民博)