領域活動
A01班セミナー:第2回中央アジア旧石器研究集会「天山山脈から古日本列島へ―ユーラシア広域編年の可能性―」(2019.01.17)を開催しました
日時:2019.01.17日(木)13:00-17:30
会場:奈良文化財研究所平城宮跡資料館小講堂(奈良市佐紀町247-1)
参加:無料、申し込み不要(30名まで)
【開催趣旨】
現生人類の拡散の議論において中央アジアは、西アジアとロシアアルタイとを、カフカス地域と中国西部とを取り結ぶキーエリアです。なかでも、重要な遺跡の多くは天山山脈からパミール高原に至る標高1000‐2000mの丘陵地に集中しています。つまり天山-パミール地域の丘陵地帯こそが、中央アジアにおける現生人類拡散研究の核心地といえるのです。
近年世界的にも注目されているこの天山-パミール地域において、日本隊による調査成果が目覚ましく増加しており、多くの新しい情報が獲得されつつあります。当研究集会では、これらの情報を参加者で共有し、ユーラシア旧石器研究の今後を展望します。
【プログラム】
13:00~13:20
挨拶:西秋良宏(パレオアジア文化史学領域代表)
趣旨説明:国武貞克(奈良文化財研究所主任研究員)
13:20~14:30
第1部 基調講演「キルギス チュー渓谷:クラマ遺跡の発掘調査」
大沼克彦(国士舘大学名誉教授)
14:40~15:30
第2部 報告「カザフスタン 天山北麓:クズルアウス2遺跡の発掘調査」
国武貞克
15:30~16:30
第3部 報告「ウズベキスタン カシュカダリヤ渓谷:アンギラク洞窟の発掘調査」
西秋良宏(東京大学総合研究博物館教授)
16:40~17:20
討論「ユーラシア広域編年の可能性」
進行:加藤真二(奈良文化財研究所企画調整室長)
17:20~17:30
総括:西秋良宏