関連
関連図書刊行のお知らせ◆ビーズでたどるホモ・サピエンス史――美の起源に迫る 池谷和信(編)(2020)
ビーズでたどるホモ・サピエンス史――美の起源に迫る
池谷 和信/編
出版社名 昭和堂
出版年月 2020年3月31日
ISBN: 9784812219270
内容説明
ビーズは現生人類の最初のアートと呼ばれる。その素材や細工は地域や時代によって多種多様。富や威信、集団の象徴など社会的役割も担ってきた。本書では、ビーズの誕生した約12万年前から現在まで、地球全域をフィールドに、ビーズを軸にホモサピエンス史をたどる。
目次
はじめに (池谷和信)
序 章 人類とビーズ(池谷和信)
Ⅰ ビーズの誕生とその展開
第1章 人類最古のビーズ利用とホモ・サピエンス―世界各地の発見から(門脇誠二)
第2章 新石器時代のストーンビーズ―狩猟採集・初期農耕時代のアジア(河村好光)
第3章 縄文時代の装身具―多様な素材と翡翠ビーズ(山本直人)
第4章 先史琉球の貝ビーズ文化―豊かな素材と素朴な文化(木下尚子)
Ⅱ 古代国家と古代文明の形成・展開
第5章 古代日本とユーラシア―ガラスビーズからみる交易(田村朋美)
第6章 インダス文明のカーネリアン・ロード―古代西南アジアの交易ネットワーク(遠藤 仁)
第7章 弥生・古墳時代の多様なビーズ―社会の複雑化と装飾(谷澤亜里)
第8章 古代エジプトの社会をつなぐビーズ―王と家臣、神と人(山花京子)
第9章 中国文明の宗教芸術にみるビーズ―敦煌莫高窟の菩薩装身具(末森 薫)
Ⅲ 大航海時代と世界システム
第10章 アフリカに渡ったガラスビーズ―ビーズ文化を受容した社会、しなかった社会(戸田美佳子)
第11章 アイヌと北方先住民を結ぶガラスビーズ―交易の歴史と文化的役割(大塚和義)
第12章 オセアニアのガラスビーズがきた道―航海誌・考古学・民族資料からたどる(印東道子)
第13章 オセアニアの貝ビーズ文化―欧米化のなかの婚資と地域通貨(後藤 明)
Ⅳ 地域文化の持続と変容―ビーズからみた現代世界
第14章 東アフリカ牧畜社会の若者文化―ビーズにみる社会と文化の変容(中村香子)
第15章 台湾原住民族の文化の多様性―ビーズにみる過去と現在(野林厚志)
第16章 現代アイヌのタマサイ―文化のシンボルとしてのビーズ(齋藤玲子)
第17章 タイの若者文化と土製ビーズ―流行と衰退が映す社会の変容(中村真里絵)
第18章 日本で華開くビーズ文化―ガラスビーズ・ビーズバッグ・ビーズ織り(池谷和信)
おわりに ―人類の美の起源を探る(池谷和信)