パレオアジア文化史学

文部科学省 科学研究費補助金
新学術領域研究(研究領域提案型)
平成28年度~32年度

A03: アジアにおけるホモ・サピエンス定着期の気候変動と居住環境の解明

研究組織

研究代表者
  • 北川 浩之(名古屋大学 宇宙地球環境研究所・教授;環境学・年代測定)
研究分担者
  • 藤木 利之(岡山理科大学 理学部・講師;古植生復元・花粉分析)
  • 奈良 郁子(名古屋大学 宇宙地球環境研究所・機関研究員;地球化学・気候水文環境復元)
  • 長谷川 精(高知大学 理工学部・講師;堆積学・古気候復元・古環境復元)
  • 近藤 康久(総合地球環境学研究所 研究基盤国際センター・准教授;考古情報学・遺跡生態学的分析)
  • 田村 亨(国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質情報研究部門・主任研究員;堆積学・地形学・年代学・遺跡周辺地形解析)
海外研究協力者
  • Mordechai (Moti) Stein(イスラエル地質調査所・上級研究員;地球化学)
  • Jaesoo Lim(韓国地質資源研究所・上級研究員;第四紀学・地球化学)
  • Dang Xuan Phong(ベトナム科学技術所・上級研究員;地球化学・地理学)
  • Niiden Ichinnorov(モンゴル科学アカデミー古生物・地質研究所;花粉分析・古植生復元)
招待研究者
  • 勝田 長貴(岐阜大学 教育学部・准教授;地球環境システム学・地球物理学・古環境変動解析)

全体研究計画(2016―2020)

研究目的

アフリカを旅立ったホモ・サピエンスは、後期更新世の激しい気候変動が繰り返し引き起こされた時代に、全世界へと広まった。アジアを目指したホモ・サピエンスの旅路には諸説あるが、生存と繁栄をかけた壮絶な旅であったことが想定される。本計画研究では、ホモ・サピエンスのアジアへの旅の途上に定着した居住跡(遺跡)の環境を野外調査と遺跡から採集された試料の分析をもとに復元し、いかに、ホモ・サピエンスが旅中に刻々と変化する環境に適応し、独自の文化を形成していったかを考察する証拠を提供することを目的とする。また、後期更新世のダイナミックな気候変動の中に、アジア各地のホモ・サピエンス定着期の居住環境を位置づけ、ホモ・サピエンスのアジアへの拡大の推進力や必然性を環境史学の観点で考察する。

研究方法

遺跡の発掘で採集された試料の分析や遺跡周辺の地形調査等を行い、アジアにおけるホモ・サピエンス定着期の居住環境を探る。ホモ・サピエンスの地理的な分布の拡大パターンに関する実証的データ(A01計画研究)やヒトの拡大にかかわるコンピュター・シミュレーションの結果(本計画研究)をもとに、アジアへの拡大・移住に関わるルートに位置する重要な遺跡の調査(他の計画研究グループと連携して実施)及び遺跡から採集された試料の14C及びOSL年代測定、同位体分析、地球化学分析、堆積学的な分析、花粉・植物遺体分析を行い、ホモ・サピエンスの居住した時代の特定・環境を復元する。また、アジアにおけるホモ・サピエンス定着期の気候・環境の変動に関する十分な文献情報が得られない地域の湖沼・陸域堆積物の調査・分析を行いアジア各地の気候変動情報を体系化し、ホモ・サピエンスのアジアへの拡大の推進力や必然性を環境史学的に論じる研究基盤を築く。


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